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文献詳細

雑誌文献

臨床外科63巻1号

2008年01月発行

文献概要

私の工夫 手術・処置・手順

成人鼠径ヘルニア修復術における局所麻酔を使用した超音波ガイド下区域麻酔の変法

著者: 小熊信1 伊在井淳子1 佐澤由郎1 小宮裕文1 太田智之1 山本一郎2

所属機関: 1宮城厚生協会坂総合病院外科 2宮城厚生協会坂総合病院麻酔科

ページ範囲:P.70 - P.71

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【はじめに】

 日帰り手術を前提とした成人鼠径ヘルニア修復術(以下,ヘルニア修復術)の麻酔法として最近,侵襲や副作用が小さい局所麻酔法の一種である超音波ガイド下区域麻酔法が開発された.しかし,本手技では,腸骨鼠径神経と腸骨下腹神経の2本の神経を同定し,局所麻酔剤(以下,局麻剤)を正確に注入することが求められることから,一定の熟練を要することや,両神経の同定が困難な症例が存在することが問題となっている.

 今回,われわれはヘルニア修復術で行われる区域麻酔の変法として,より簡便な方法を考案したので報告する.

参考文献

1)鈴木修一郎,山岸文範,森田誠市:成人鼠径ヘルニア手術における笑気ガス麻酔併用局所麻酔の有用性.日臨外会誌 60:2851-2855,1999
2)小松 徹,佐藤 裕,瀬尾憲正,他(編):超音波ガイド下区域麻酔法.克誠堂出版,2007,pp143-148
3)北郷邦昭,辻 美隆,浜田節雄:腹壁.手術 53:1319-1324,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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