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文献詳細

雑誌文献

臨床外科63巻1号

2008年01月発行

文献概要

臨床報告・1

TS-1(R)/CDDP併用療法が著効し根治手術が可能となった切除不能進行胃癌の1例

著者: 片岡庸子1 河村史朗1 長田勇気1 島田悦司1 奥村修一1 藤田昌幸2

所属機関: 1国立病院機構神戸医療センター外科 2国立病院機構神戸医療センター研究検査科

ページ範囲:P.121 - P.125

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はじめに

 TS-1(R)/CDDP(シスプラチン)併用療法は臨床第Ⅰ/Ⅱ相試験において切除不能進行再発胃癌に対し76.2%という高い奏効率を示すため1),現在,術前化学療法として最も注目されている.

 今回,われわれは高度リンパ節転移を伴った切除不能進行胃癌に対してTS-1(R)/CDDP併用療法が著効し,根治手術が可能となった1例を経験したので報告する.

参考文献

1)Koizumi W, Tanabe S, Saigenji K, et al:PhaseⅠ/Ⅱ study of S-1 combined with cisplatin in patients with advanced gastric cancer. Br J Cancer 89:2207-2212, 2003
2)三輪晃一,藤村 隆:長期生存からみた大動脈周囲リンパ節郭清の適応.外科治療 84:562-567,2001
3)日本胃癌学会(編):胃癌治療ガイドライン.第2版.金原出版,2004,p19
4)藪崎 裕,梨本 篤,田中乙雄:高度進行胃癌に対する術前化学療法としてのTS-1/CDDP併用療法の意義.癌と化療 30:1933-1940,2003
5)小泉祐介,原 章倫,富田真世,他:TS-1/CDDP療法が奏効し大動脈周囲リンパ節がCRとなった進行胃癌の1例.癌と化療 30:1351-1356,2003
6)瀬尾 智,三木 明,鍛 利幸,他:術前化学療法(TS-1+CDDP)により根治手術が可能となった腹部大動脈周囲リンパ節転移陽性胃癌の1例.癌と化療 32:1171-1173,2005
7)野村昌哉,井上善文,藤田繁雄,他:TS-1+CDDPによる術前化学療法が奏効した腹部大動脈周囲リンパ節転移陽性胃腺扁平上皮癌の1例.癌と化療 33:99-103,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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