文献詳細
特集 鼠径ヘルニアの治療NOW―乳幼児から成人まで
〔成人鼠径ヘルニアの診療〕
文献概要
要旨:常時突出している鼠径ヘルニアの診断は容易である.しかし,外来診察をしていると,ときどき鼠径部が膨らむ,わずかに膨らんでいるような気がするなどといった主訴で来院する患者がいる.圧倒的に多い男性患者の場合は丁寧な触診が最も有効な診断方法であり,CTやエコーよりはるかに信頼性がある.ただし,診断法にもノウハウがあるので解剖学的に解説する.
参考文献
1)第6回日本ヘルニア研究会抄録集,2008
2)久 直史:ヘルニアの超音波診断.吉野肇一,武藤徹一郎,二川俊二(編);「手術」別冊シリーズ 最新アッペ・ヘモ・ヘルニア・下肢バリックスの手術.金原出版,2000,pp220-226
3)坂本昌義:鼠径ヘルニアの手術に必要な局所解剖.消外 21:1687-1695,1998
4)福田 保,橋本義雄(編);腰部,性器 外科解剖5.医学書院,1982
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