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特集 肛門疾患診療のすべて 8.痔瘻
複雑痔瘻(坐骨直腸窩痔瘻,骨盤直腸窩痔瘻)に対する治療
著者: 岡本欣也1 佐原力三郎1
所属機関: 1社会保険中央総合病院大腸肛門病センター
ページ範囲:P.219 - P.234
文献購入ページに移動現在当センターの主な術式は括約筋温存術式―外側アプローチ術,Hanley変法,seton法などである.なかでも括約筋温存術式―外側アプローチ術は括約筋へのダメージがほとんどなく当センターのスタンダード術式となっており,初発例のように原発口の比較的小さく周辺括約筋の軟らかい症例に対して積極的に行い,満足のいく結果を得ている.ただし筋肉組織が瘢痕化しているような再発例や巨大な原発口を有する症例では原発口の閉創が難しく適応でない.このような症例にはHanley変法あるいはseton法を選択している.
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