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文献詳細

雑誌文献

臨床外科63巻12号

2008年11月発行

文献概要

臨床研究

首都圏における大腸癌の手術記録とデータベースに関する調査―東京大腸セミナーアンケート調査

著者: 斉田芳久1 中村寧1 高橋慶一1 池秀之1 板橋道朗1 市川靖史1 伊藤雅昭1 船橋公彦1 安野正道1 吉松和彦1 和田建彦1 高尾良彦1

所属機関: 1東京大腸セミナー

ページ範囲:P.1603 - P.1610

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はじめに

 全国のがん診療連携拠点病院において院内がん登録の支援が厚生労働省により開始されているが1),いまだ進んでいない状況であり,ましてやそれ以外の病院での癌に関するデータベース(以下,DB)は医局内やグループ内,個人での運用が行われていると思われる.

 そこで,大腸癌のデータベースの現状と問題点を探るために,首都圏を中心とした比較的大腸の治療を専門としている外科医の集団である東京大腸セミナーでDBと手術記録に関するアンケート調査を2006年8~9月に行った.本稿では,その結果を分析し報告するとともに,われわれが開発している手術記録とリンクしたDBの紹介を行う.

参考文献

1)西本 寛:がん対策基本法をめぐって 院内がん登録の現状と今後の展望.日外会誌 109:101-104,2008
2)西本 寛:がん登録システム.癌の臨 52:479-483,2007
3)北村 臣,北口 宏,西村泰典,他:病院開院に伴う電子クリニカルパス導入とその後の経過について 診療情報管理士の取り組みを中心に.日本クリニカルパス学会誌 9:655-660,2007
4)大河内久子,本藤和子,岩瀬美智子,他:院内がん登録にむけて診療情報管理士の役割.西尾市民病院紀要 18:30-32,2007
5)大腸癌研究会(編):大腸癌取扱い規約.第7版.金原出版,2006
6)小松俊一郎,長谷川洋,坂本英至,他:SSIサーベイランス電子化の試み.日臨外会誌 68:1642-1648,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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