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文献詳細

雑誌文献

臨床外科63巻2号

2008年02月発行

文献概要

特集 安全な消化管器械吻合をめざして

胃全摘における安全な器械吻合のポイント

著者: 吉田和弘1 山口和也1 坂下文夫1 田中善宏1 檜原淳2 田辺和照2

所属機関: 1岐阜大学大学院腫瘍制御学講座腫瘍外科学 2広島大学原爆放射線医科学研究所・腫瘍外科

ページ範囲:P.203 - P.207

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要旨:胃全摘後の再建はRoux-en-Y法を基本としている.その手順として空腸のY脚吻合を21mmのストレートタイプの自動吻合器を用いて吻合する.この際,挙上空腸内に空気を入れてアンビルヘッドの挿入を容易にする.Y脚吻合後の盲端の長さは約2cmとする.空腸の切離の際は直動脈のみを処理し,辺縁動脈は温存することで血流を保つことができる.食道-空腸吻合は25mmのカーブドタイプの自動吻合器を使用する.盲端はできるだけ短くすることがコツである.

参考文献

1)Nomura S, Sasako M, Katai H, et al:Decreasing complication rates with staple esophagojejunostomy following a learning curve. Gastric Cancer 3:97-101, 2000
2)平山廉三,仁瓶善郎,小嶋一幸,他:器械吻合・縫合による胃全摘後再建.手術49:1519-1525,1995
3)片井 均,深川剛生,阪  眞,他:十二指腸への再建ルートのpros and cons―Roux-Y再建吻合法.消外26:213-221,2003
4)北郷邦昭,村上三郎,寺角匡弘,他:器械吻合創の治癒過程.消外23:1509-1513,2000
5)片井 均,阪  眞,深川剛生,他:開胸・開腹下手術における器械吻合の実際とポイント―胃手術.消外29:309-317,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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