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文献詳細

雑誌文献

臨床外科63巻2号

2008年02月発行

文献概要

外科の常識・非常識―人に聞けない素朴な疑問・50

手術後の血液検査は必要か

著者: 安達洋祐1

所属機関: 1楠病院

ページ範囲:P.250 - P.251

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【素朴な疑問】

 全身麻酔の手術後にAST・ALTが上昇していれば,麻酔や抗生物質による薬剤性肝障害と診断し,強力ネオミノファーゲンC®を静注する(正しい適応は「慢性肝疾患における肝機能異常の改善」).そんな経験はないだろうか.

 胃癌の胃切除後にアミラーゼが上昇していれば,膵授動やリンパ節郭清に伴う急性膵炎と診断し,メシル酸ガベキサート(商品名エフオーワイ®)を投与する(適応に「術後急性膵炎」はある).そんな外科医はいないだろうか.

参考文献

1)Adachi Y, Matsumata T, Kuwano H, et al:Clinical analysis of multiple organ failure following elective surgery. Jpn J Surg 24:333-336, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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