文献詳細
文献概要
臨床研究
術中DICと順行性腹腔鏡下胆囊摘出術を利用した術中胆管損傷回避の工夫
著者: 盛真一郎1 實操二1 飯野聡1 今村博1 田辺元1 愛甲孝2
所属機関: 1阿久根市民病院消化器病センター 2鹿児島大学大学院腫瘍制御学・消化器外科
ページ範囲:P.255 - P.257
文献購入ページに移動腹腔鏡下胆囊摘出術(laparoscopic cholecystectomy:以下,LC)は低侵襲性から胆囊摘出の標準術式になり,その適応は急性胆囊炎,高度の炎症症例まで拡大してきている1~4).しかしながら合併症も多く報告されており,胆管損傷の頻度は0.7%と少なくない2,5).一方,高木ら6~8)は順行性胆囊摘出術(以下,dome down LC)は安全な胆囊管処理が可能であることから,手術困難な症例においても胆道損傷の危険性がきわめて低いと報告している.
今回,われわれは当院で行われている術中の経静脈胆道造影(drip infusion cholangiography:以下,術中DIC)とdome down LCを組み合わせ,胆囊管を同定・切離する方法が胆管損傷の回避に有用であるか検討した.
参考文献
掲載誌情報