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文献詳細

雑誌文献

臨床外科63巻4号

2008年04月発行

ひとやすみ・32

父親の手術

著者: 中川国利1

所属機関: 1仙台赤十字病院外科

ページ範囲:P.511 - P.511

文献概要

 身内の手術は精神的に負担が大きいため,従来から他人に任せるべきとされている.しかし,若気(?)の至りで父親に手術をした私自身の話をする.

 90歳になる父親が慢性便秘と腹痛を訴えた.大腸癌も否定できないため,下部消化管内視鏡検査を施行した.所見がないことを願ったが,肝結腸曲に狭窄があり,それより口側には内視鏡が入らなかった.大腸癌と診断し,肛門側にクリッピングおよび墨汁注入を行った.また,即入院として,右鎖骨下静脈に中心静脈カテーテルを留置した.日常茶飯に行っている手技ではあるが,動脈穿刺や肺穿刺の危険性もあり緊張した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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