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文献詳細

雑誌文献

臨床外科63巻4号

2008年04月発行

臨床報告

術前CTで診断し得た子宮広間膜裂孔ヘルニアの1例

著者: 髙瀬功三12 平岡邦彦2 山本隆久2

所属機関: 1神戸労災病院外科 2済生会兵庫県病院外科

ページ範囲:P.541 - P.543

文献概要

はじめに

 子宮広間膜裂孔ヘルニアは非常に稀な疾患であり1,2),術前診断も困難であることが多い3)

 今回われわれは,CTにて術前診断が可能であり,小腸切除を施行することなく早期に治療し得た症例を経験したので報告する.

参考文献

1)池内順次,久保宏隆,岩淵秀一,他:内ヘルニア(嵌頓).武藤輝一(編);外科MOOK35―イレウス.金原出版,1984,pp71-79
2)Livaudais W Jr, Hartong JM, Otterson WN:Small bowel herniation through a defect in the broad ligament. Am J Obstet Gynecol 133:927-928, 1979
3)稲吉達矢,森本俊雄,小出 眞:子宮広間膜ヘルニアの1例―特にCT画像の検討.日腹部救急医会誌 19:65-68,1999
4)Hunt AB:Fenestrae and pouches in the broad ligament as an actual and potential cause of strangulated intra-abdominal hernia. Surg Gynecol Obstet 58:906-913, 1934
5)豊田和広,中塚博文,眞次康弘,他:CT所見が有用であった子宮広間膜異常裂孔ヘルニアの3例.臨外 56:969-971,2001
6)Suzuki M, Takashima T, Funaki H, et al:Radiologic imaging of herniation of the small bowel through a defect in the broad ligament. Gastrointest Radiol 11:102-104, 1986
7)篠田雅央,高橋 遍,植田貴徳,他:術前に診断し腹腔鏡下に治療した子宮広間膜裂孔ヘルニアの1例.日臨外会誌 66:2023-2027,2005
8)河内保之,牧野成人,西村 淳,他:術前CT検査にて診断し腹腔鏡下に手術した子宮広間膜裂孔ヘルニアの1例.日内視鏡外会誌 12:67-70,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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