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文献詳細

雑誌文献

臨床外科63巻4号

2008年04月発行

臨床報告

術前に診断し得た多発胃石によるイレウスの1例

著者: 盛田知幸1 亀田久仁郎1 長嶺弘太郎1 杉浦浩朗1 遠藤和伸1 久保章1

所属機関: 1横須賀市立市民病院外科

ページ範囲:P.563 - P.568

文献概要

はじめに

 胃石の落下によるイレウスは稀で術前診断が困難なことが多く1),複数の胃石が繰り返し落下し,再手術を要した例も報告されている1,2)

 今回,われわれは小腸造影およびMRIで2個の胃石を認め,術前に胃石の多発を診断し得た落下胃石によるイレウスの症例を経験したので,診断を中心に検討を加えて報告する.

参考文献

1)月岡雄治,矢ヶ崎亮,中野達夫,他:再手術を要した2個の柿胃石による小腸イレウスの1例.臨外 57:706-709,2002
2)市場 洋,本田 宏,林 武利,他:選択的迷走神経切離術兼幽門形成術後25日目に発症した柿胃石による腸閉塞症の1例.日臨外医会誌 57:2482-2485,1996
3)狩野 敦:知っておくべき疾患―胃石.臨消内科 9:1339-1345,1994
4)松木 充,金澤秀次,金本高明,他:消化管のマルチスライスCT―診断から手術支援まで―消化管イレウスの診断におけるマルチスライスCTの有用性.綜合臨 53:2770-2775,2004
5)境 雄大,八木橋信夫,大澤忠治,他:急性腹症診療における腹部CTの有用性の検討.日消外会誌 40:15-25,2007
6)舛田誠二,迫 順一:手術前に診断できた残胃胃石イレウスの1例.日臨外会誌 60:968-972,1999
7)所知加子,安崎弘晃,平澤欣吾,他:腸閉塞を繰り返し,大腸内視鏡にて経肛門的に摘出し得た植物胃石の1例.Gastroenterol Endosc 47:2530-2534,2005
8)奈良井省吾,大塚為和,小林和人:胃石による腸閉塞の2例.外科 58:1168-1170,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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