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コーヒーブレイク
外科医とQOL
著者: 板野聡1
所属機関: 1寺田病院外科
ページ範囲:P.688 - P.688
文献購入ページに移動 いくつかの病院での外科研修ののち,外科を辞めて,いわゆるマイナーの科に移った先生がおられます.何人かの先生の話では,彼の適性から,その先生にとっても,またその先生に診てもらう患者さんにとってもよかったのだということで落ち着きはしましたが,もともと人との会話が苦手な先生でしたので,結局外科を辞めた理由がわからないままでした.
ところが,彼が外科を辞めてからしばらくしたある日,かつての外科の指導医に,「今は外科よりずっとQOLがいいですわ」と太ってきた身体で口も滑らかに話しかけてきたそうです.そう言われた先生は,「しばらくは何のQOLのことかわからなかったが,彼自身のQOLのことだと気がついて少し寂しい思いをした」と語ってくれましたが,彼が外科を辞めた理由がわかることにはなりました.
ところが,彼が外科を辞めてからしばらくしたある日,かつての外科の指導医に,「今は外科よりずっとQOLがいいですわ」と太ってきた身体で口も滑らかに話しかけてきたそうです.そう言われた先生は,「しばらくは何のQOLのことかわからなかったが,彼自身のQOLのことだと気がついて少し寂しい思いをした」と語ってくれましたが,彼が外科を辞めた理由がわかることにはなりました.
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