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文献詳細

雑誌文献

臨床外科63巻6号

2008年06月発行

文献概要

特集 肝・胆・膵領域における腹腔鏡下手術の最前線 胆道領域

困難例に対する腹腔鏡下胆囊摘出術

著者: 加納宣康1 草薙洋1 三毛牧夫1 山田成寿1 渡井有1

所属機関: 1亀田総合病院外科

ページ範囲:P.781 - P.789

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要旨:腹腔鏡下胆囊摘出術は広く普及しているが,その困難例への対応は依然として難しい.本稿では困難例における腹腔鏡下胆囊摘出術の手術手技を詳述する.①緊満した胆囊ではまず内容を穿刺・吸引する,②剝離の開始点は頸部に捉われず剝離しやすいところから始める,③胆囊頸部からカローの三角にかけての癒着ないしは線維化が高度でオリエンテーションがつきにくい場合は,早めに胆囊近くで胆道造影を施行し,その段階での剝離部位および3管合流部までの間隔を把握する,④合流部結石例ではその直上で胆管を切開して結石を除去し,胆管を縫合閉鎖する.以上の操作も無理な例では,⑤胆囊の内腔を見ながら剝離を進め,時には胆囊のunroofingまたは亜全摘を施行する,⑥高度な癒着剝離には超音波凝固切開装置が有用である,⑦高難度例では2名の熟練者による両サイドからの手術操作をする.以上の対応策を用いてもなお困難な例では,タイミングを失することなく開腹へ移行する.

参考文献

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3)加納宣康:腹腔鏡下胆囊摘出術.高田忠敬,二村雄次(編);胆道外科―Standard & Advanced Techniques. 医学書院,2005,pp375-390
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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