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文献詳細

雑誌文献

臨床外科63巻6号

2008年06月発行

境界領域

新鮮外傷の外来閉鎖療法実施におけるドレッシング材の問題点と工夫

著者: 水口敬1 寺師浩人1 田原真也1

所属機関: 1神戸大学大学院医学系研究科形成外科学

ページ範囲:P.845 - P.851

文献概要

はじめに

 従来の創傷治療(消毒,ガーゼ,包帯など)は,医学的根拠に沿わず慣習的に行われてきた部分が少なくない.ここ数年,湿潤環境理論などが一般にも認知されるようになり,各施設でも閉鎖療法が取り入れられるようになってきたが,現時点では各施設での治療法に大きな差があるといわざるを得ず,特に外来治療においてはその差は顕著である.また,残念ながら逆に患者にとって従来法に劣る治療となっている場合も少なくない.

 個々のドレッシング材の特徴と創の性質を十分把握したうえでの正しいドレッシング材の使い方はもちろんのこと,その問題点を把握し,対応法をもつことが重要である.そこで,われわれは新鮮外傷の外来閉鎖療法実施におけるドレッシング材の問題点と工夫を検討した.

参考文献

1)田澤賢次:今や閉塞性ドレッシングが標準ドレッシング.穴澤貞夫(監);改訂-ドレッシング―新しい創傷管理.へるす出版,2005,pp9-13
2)Jones J:Winter's concept of moist wound healing:A review of the evidence and impact on clinical practice. J Wound Care 14:273-276, 2005
3)三浦英一郎,塚田邦夫,進藤勝久,他:ドレッシング材の使い方.穴澤貞夫(監);改訂-ドレッシング―新しい創傷管理.へるす出版,2005,pp92-96
4)夏井 睦:これからの創傷治療.医学書院,2003,pp26-71
5)中村義徳:閉塞性ドレッシングの功罪.STOMA 7:201-210,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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