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文献詳細

雑誌文献

臨床外科63巻6号

2008年06月発行

文献概要

臨床報告

肝転移切除後,術後2年無再発生存している胆囊原発腺内分泌細胞癌の1例

著者: 小原則博1 畑地豪1 松尾圭1 山尾拓史2 入江準二3 田川秀樹4

所属機関: 1長崎市立市民病院外科 2長崎市立市民病院内科 3長崎市立市民病院病理科 4たがわ内科

ページ範囲:P.881 - P.885

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はじめに

 胆囊腺内分泌細胞癌は消化器内分泌腫瘍のなかでも比較的稀であり,悪性度が高く,予後は不良とされる1,2)

 今回,われわれは肝転移を伴う胆囊腺内分泌細胞癌に対して肝中央2区域切除を伴う胆囊総胆管切除を施行し,術後2年以上無再発生存している1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.

参考文献

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13)宮崎耕治:進展様式に基づく胆囊癌手術.日外会誌 106:286-290,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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