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外科医局の午後・46
救急医療の闇
著者: 岡崎誠1
所属機関: 1市立伊丹病院外科
ページ範囲:P.941 - P.941
文献購入ページに移動 昨今,わが国の救急医療の崩壊がしきりにマスコミに登場し,論じられている.この問題に関しては,なるべくしてなっていると思われ,少し私見を述べてみたい.
今,救急医療で特に問題になっているのは救急患者の受け入れ拒否,また,患者が搬送されるまでに多大の時間を要し,その結果,搬送までに患者の死亡などが報告されている.救急を担当する医師が減少し,その結果として残る医師の過重労働や,リスクの高い救急患者の処置に関する訴訟の増加でさらなる救急医を目指す医師や救急病院の減少したことが原因である.
今,救急医療で特に問題になっているのは救急患者の受け入れ拒否,また,患者が搬送されるまでに多大の時間を要し,その結果,搬送までに患者の死亡などが報告されている.救急を担当する医師が減少し,その結果として残る医師の過重労働や,リスクの高い救急患者の処置に関する訴訟の増加でさらなる救急医を目指す医師や救急病院の減少したことが原因である.
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