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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻10号

2009年10月発行

文献概要

カラーグラフ エキスパート愛用の手術器具,手術材料・10

直腸低位前方切除術に愛用の手術器具・材料

著者: 野澤慶次郎1 渡邉聡明1

所属機関: 1帝京大学医学部外科

ページ範囲:P.1325 - P.1329

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はじめに

 前方切除術とは腹腔側から直腸を切除することであり,直腸の切離・吻合が腹膜翻転部以下で行われることである.男性では前壁に前立腺,精囊が,女性では子宮頸部,腟後壁が存在しているため,視野の展開が大変重要となる.骨盤内手術の難易度が高いのは,手術野が狭く,神経や血管を含めた重要な臓器が近接しているためである.また,機能温存の観点から括約筋や神経の温存手術が不可欠であるため,十分な視野の確保が手術の安全性を向上させ,確実な手術操作を行ううえで重要となる.

 本稿では,視野の展開に必要な器具を中心に,その使用方法を解説する.

参考文献

1)森谷宜皓:進行直腸癌に対する骨盤内臓全摘術.消外 25:1016-1023,2002
2)瀬下明良,荒武寿樹,曽我直弘,他:開創器.手術 61:1067-1072,2007
3)渡邉聡明,名川弘一:腹会陰式直腸切断術.消外 25:992-1001,2002
4)林 哲二,杉原健一:低位前方切除術.消外 25:1002-1011,2002
5)亀岡信悟,荒武寿樹:自動縫合器,吻合器の種類とその特徴.外科治療 88:419-426,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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