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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻10号

2009年10月発行

勤務医コラム・5

術後鎮痛

著者: 中島公洋1

所属機関: 1慈仁会酒井病院外科

ページ範囲:P.1456 - P.1456

文献概要

 皆さんは術後の痛み止めをどうしていますか? 外科医は誰でもそうですが,手術手技のことばかり考えて,痛み止めのことまではつきつめて考えないものです.私も長い間無頓着でした.大きい病院にいたときは,麻酔科の先生がEpi(硬膜外チューブ)を入れてくれていればそれを適当に使ってお茶を濁し,Epiがなければないでボルタレンやペンタジンを使い,これまたお茶を濁す.「おなかの中のことがちゃんとできていれば,患者は数日で元気になる」と高を括り,ダラダラ年月が流れるに任せてきました.しかし,中小の病院でgood reputationを得たい場合には術後鎮痛についてまじめに考えなければなりません.

 Epiでは術場搬入から執刀までの時間が長くなるし,片効きだったり,効きすぎて血圧が下がったりすることもあって監視が必要となり,採用できません.手間がかかりすぎるしトラブルの元です.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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