文献詳細
特集 できる!縫合・吻合
Ⅱ.組織別の縫合・吻合法
文献概要
はじめに
顔面を中心とした露出部での皮膚縫合の場合には,その後の瘢痕を目立たなくするといった整容的な配慮が重要になってくる.目立ちにくい瘢痕を得るためには(1)皮膚を愛護的に扱うこと,(2)創治癒を速やかに営ませる皮膚縫合を習得すること,(3)術後の後療法の重要性を認識することが必要である1).
本稿では,顔面における創の扱い方ならびに縫合法の基本手技,さらに抜糸後の後療法について述べる.
顔面を中心とした露出部での皮膚縫合の場合には,その後の瘢痕を目立たなくするといった整容的な配慮が重要になってくる.目立ちにくい瘢痕を得るためには(1)皮膚を愛護的に扱うこと,(2)創治癒を速やかに営ませる皮膚縫合を習得すること,(3)術後の後療法の重要性を認識することが必要である1).
本稿では,顔面における創の扱い方ならびに縫合法の基本手技,さらに抜糸後の後療法について述べる.
参考文献
1)竹内正樹,佐々木健司:顔面における皮膚切開・縫合法の基本手技.頭頸部癌 34:293-299,2008
2)Kraissl CJ:The selection of appropriate lines for elective surgical incisions. Plast Reconstr Surg 8:1-28, 1951
3)梁井 皎:基本手技.波利井清紀(監修);TEXT形成外科学.南山堂,2004,pp49-65
4)中塚貴志:形成外科的基本縫合術.秦 維郎,野﨑幹弘(編);標準形成外科学.第5版.医学書院,2008,pp25-31
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