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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅱ.組織別の縫合・吻合法

マイクロサージャリーによる血管吻合

著者: 光嶋勲1 成島三長1 三原誠1 飯田拓也1 内田源太郎1 吉村浩太郎1

所属機関: 1東京大学医学部形成外科

ページ範囲:P.54 - P.56

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はじめに

 マイクロサージャリー(microsurgery:微小外科)は1960年代から臨床応用され,再建外科領域においては当初からわが国が世界をリードし続けている.過去40年間,この手技によって切断肢指の再接着や,皮弁,筋,骨,腸管などの血行を有する組織移植が可能となった.また最近では,超微小血管吻合術がわが国で開発され,神経の単一神経束の縫合も可能となっている(スーパーマイクロサージャリー).これに伴って超微小神経血管解剖の新知見も解明されつつあり,現在,わが国で開発された新しい再建術が海外に発信され続けている.また,この手技によって外科のすべての領域において新しい術式が開発されており,各科に浸透しつつある.

参考文献

1)Wei FC, Souminen S:Principles and techniques of microvascular surgery. Mathes SJ(ed);Plastic Surgery. 2nd ed. Volume 1:General principles. Saunders, 2006. pp507-538
2)木股敬裕:マイクロサージャリー,基本手技.秦 維郎,野崎幹弘(編);標準形成外科学.第5版.医学書院,2008.pp66-69
3)光嶋 勲:遊離皮弁による下肢再建―皮弁壊死の予防と対策.形成外科 52:431-437,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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