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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 1.胸壁,腹壁,横隔膜,呼吸器など

胸壁,胸膜の縫合と閉胸

著者: 中島淳1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院呼吸器外科

ページ範囲:P.64 - P.67

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はじめに

 本稿では,呼吸器外科領域でよく行われる手術経路である後側方開胸,前側方開胸,胸骨正中切開ならびに胸腔鏡の閉胸法の要点を述べる.

〔一般的注意〕

 (1)閉胸前に胸腔内をよく観察し,胸腔内出血や肺からの空気漏れがないことと,ガーゼなどの遺残がないことを確認する.また,手術介助のナースに閉胸の開始を知らせ,ガーゼや手術器械のカウントを必ず行う.

 (2)ドレーンの先端が適切な部位に位置していることを確認する.麻酔科医師に術側肺を加圧してもらい,換気が正しく行えることと,無気肺や肺の軸捻転がないことを確認する.

 (3)閉胸・手術の終了後,全身麻酔の終了前に胸部X線写真を撮影し,胸腔内遺残物のないことをさらに確認する.ガーゼによる異物肉芽腫症は腹腔内に比べると頻度は低いが,1,000~1,500件の手術に1例の割合で発生すると報告されている1)

参考文献

1)藍澤哲也,田中康一,木村靖彦,他:胸郭成形後50年の経過を経て発見されたガーゼによる異物肉芽腫症の1例.日臨外会誌 69:1331-1334,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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