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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 1.胸壁,腹壁,横隔膜,呼吸器など

腹壁,腹膜の縫合と閉鎖

著者: 飯野弥1 藤井秀樹1

所属機関: 1山梨大学医学部外科学講座第1

ページ範囲:P.68 - P.70

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はじめに

 閉腹は基本的な手術手技であり,経験の浅い外科医に任されることも多い.しかし,合併症が生じることも稀ではなく,慎重な操作が要求される.また,縫合の手順や使用する縫合糸などは施設によって多少の相違がみられ,surgical site infection(以下,SSI)の観点から議論のある領域でもある.

 本稿では,当科における閉腹手技に関して大腸切除術を中心に述べる.

参考文献

1)針原 康,小西敏郎:術後感染症の現状.外科治療 92:380-386,2005
2)小林美奈子,大森教成,登内 仁,他:縫合糸膿瘍.日外科感染症学会誌 2:23-26,2005
3)Mangram AJ, Horan TC, Pearson ML, et al:Guideline for prevention of surgical site infection. 1999. The Hospital Infection Control Practices Advisory committee. Infect Control Hospital Epidemiol 20:250-278, 1999
4)田中洋一,貞廣荘太郎,石川健二,他:大腸手術の腹壁閉鎖に用いる至適縫合糸の条件―清潔,感染環境下の比較.日外科感染症学会誌 4:239-243,2007
5)境 雄大,佐藤浩一,小柳雅是,他:大腸癌待機手術症例における創感染の検討.臨外 62:115-119,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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