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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 1.胸壁,腹壁,横隔膜,呼吸器など

横隔膜の縫合

著者: 宇田川晴司1 木ノ下義宏1 上野正紀1 江原一尚1

所属機関: 1虎の門病院消化器外科

ページ範囲:P.71 - P.74

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はじめに

 一般消化器外科の手術において横隔膜縫合が必要になる場面は多くはない.筆者らが最も多く経験するのは下部食道癌や食道浸潤胃癌に対する左胸腹連続切開による手術の閉創時で,ついで多いのは大きな食道裂孔ヘルニアの修復時,そして癌の横隔膜浸潤に対する横隔膜合併切除のあとの修復であろう.通常経験することの少ない手技であるだけに,いざというときに困らないように思考実験と心の準備が肝要である.

参考文献

1)Shimamura Y, Gunven P, Ishii M, et al:Repair of the diaphragm with an external oblique muscle flap. Surgery, gynecology & obstetrics. 169:159-60, 1989
2)Okazaki T, Hasegawa S, Urushihara N, et al:Toldt's fascia flap:a new technique for repairing large diaphragmatic hernias. Pediatric surgery international. 21:64-67, 2005
3)宇田川晴司,鶴丸昌彦,小野由雅,他.食道癌手術の適応と手技のコツ 左開胸による下部食道噴門癌へのアプローチ.手術 46:801-810,1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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