臨床外科64巻11号

2009年10月発行

特集 できる！縫合・吻合 Ⅲ．部位（術式）別の縫合・吻合法 2．食道

食道切除後の遊離（有茎）空腸移植術における手縫い吻合と器械吻合

著者： 宮田博志¹ 土岐祐一郎¹

所属機関： ¹大阪大学大学院医学系研究科消化器外科

ページ範囲：P.88 - P.91

はじめに

　食道切除後の再建では通常，胃が再建臓器の第1選択とされる．食道切除後の再建に空腸が用いられるのは，主として頸部食道切除後の遊離空腸再建症例と，胃切除後や胃病変の合併で食道亜全摘後に胃管が使えない場合の有茎空腸再建症例である．

参考文献

1）渡辺　寛（編）：癌の外科―手術手技シリーズ7　食道癌．メジカルビュー，1993，pp7-37

2）松野正紀（編）：専門医をめざすための経験すべき上部消化管手術．メジカルビュー，2001，pp2-15