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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 2.食道

食道切除後の手縫いによる食道-挙上胃吻合

著者: 宇田川晴司1 木ノ下義宏1 上野正紀1 江原一尚1

所属機関: 1虎の門病院消化器外科

ページ範囲:P.92 - P.95

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はじめに

 食道切除後の頸部食道-挙上胃(胃管)吻合は,最近では器械吻合で行われることが多い.器械吻合では挙上胃の長さに余裕が必要になるためか,時折「胃管が届かないとき」という論議を聞く.筆者らは手縫い吻合を基本としているが,胃側に問題があって大きな切除となった場合を除いて,まず挙上胃の長さが足らずに困ったことはない.

 本稿では,筆者らが行っている食道挙上胃手縫い吻合を,最近の変更点も含めて解説する.

参考文献

1)宇田川晴司,堤 謙二,鶴丸昌彦,他:手縫い吻合(2層縫合).手術 58:301-304,2004
2)Shureih SF, Wilson TH, Jr, Howard WH:Modified Gambee stitch. Safe, easy and fast modification. Am J Surg 141:304, 1981

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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