臨床外科64巻11号

2009年10月発行

特集 できる！縫合・吻合 Ⅲ．部位（術式）別の縫合・吻合法 2．食道

食道切除後の手縫いによる咽頭-遊離空腸-食道（胃管）吻合

著者： 竹内裕也¹ 大山隆史¹ 才川義朗¹ 北川雄光¹

所属機関： ¹慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲：P.96 - P.99

はじめに

　喉頭や気管に明らかな癌浸潤を認めるような頸部食道癌に対しては咽頭喉頭頸部食道切除術が標準術式であるが，再建術として遊離空腸移植術が一般的に行われている^1～5）．本稿では，頸部食道切除後の再建術としての遊離空腸移植術における手縫い吻合法について概説する．

参考文献

1）竹内裕也，池内駿之，窪地　淳：頸部食道・頸胸境界部食道癌の手術．消化器病セミナー 99：147-159，2005

2）小澤壯治，安藤暢敏，北川雄光，他：頸部食道癌．消外 24：149-157，2001

3）河野辰幸，永井　鑑，小嶋一幸，他：遊離空腸再建．消外 28：1725-1731，2005

4）川原英之，山高浩一，櫻井孝志，他：食道切除後の遊離（有茎）空腸移植術における手縫い吻合と器械吻合．臨外 53：129-135，1998

5）藤田博正：食道切除後の手縫いによる咽頭-遊離空腸-胃管吻合．臨外 53：140-144，1998