文献詳細
特集 できる!縫合・吻合
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 2.食道
文献概要
はじめに
食道-結腸吻合は器械吻合が試行されることが一般的である1).しかし,器械トラブルや腸管の挙上性が悪い場合などでは手縫い吻合が必要となる.器械吻合では腸管をpunch outすることによって壁内の細血管を犠牲にするデメリットもあり,いざとなったときの手縫い吻合を習熟しておくことは非常に重要である.
再建結腸は右側結腸や横行結腸が用いられることが多い2,3).それぞれに長所,短所があるが,われわれは腸管の伸展性と血流を考慮して左結腸動脈を血管茎とした横行結腸を用い,端側吻合を第1選択としている.本稿では,結腸再建での手縫い吻合について解説する.なお,結腸の離断はリニアカッターを用いることを前提とする.
食道-結腸吻合は器械吻合が試行されることが一般的である1).しかし,器械トラブルや腸管の挙上性が悪い場合などでは手縫い吻合が必要となる.器械吻合では腸管をpunch outすることによって壁内の細血管を犠牲にするデメリットもあり,いざとなったときの手縫い吻合を習熟しておくことは非常に重要である.
再建結腸は右側結腸や横行結腸が用いられることが多い2,3).それぞれに長所,短所があるが,われわれは腸管の伸展性と血流を考慮して左結腸動脈を血管茎とした横行結腸を用い,端側吻合を第1選択としている.本稿では,結腸再建での手縫い吻合について解説する.なお,結腸の離断はリニアカッターを用いることを前提とする.
参考文献
1)落合武徳,松原久裕:胸部食道癌手術.消外 25:802-810,2002
2)土岐祐一郎,石川 治,栗田智之,他:縫合・吻合法の実際―食道切除後の再建術―食道回(結)腸吻合.外科治療 88:512-518(増刊),2003
3)石川 薫:有茎結腸再建.幕内博康(編);Knack & Pitfalls 食道外科の要点と盲点.文光堂,2003,pp202-205
掲載誌情報