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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 2.食道

食道切除後の手縫いによる食道-結腸吻合

著者: 首藤潔彦1 松原久裕1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院先端応用外科学

ページ範囲:P.104 - P.107

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はじめに

 食道-結腸吻合は器械吻合が試行されることが一般的である1).しかし,器械トラブルや腸管の挙上性が悪い場合などでは手縫い吻合が必要となる.器械吻合では腸管をpunch outすることによって壁内の細血管を犠牲にするデメリットもあり,いざとなったときの手縫い吻合を習熟しておくことは非常に重要である.

 再建結腸は右側結腸や横行結腸が用いられることが多い2,3).それぞれに長所,短所があるが,われわれは腸管の伸展性と血流を考慮して左結腸動脈を血管茎とした横行結腸を用い,端側吻合を第1選択としている.本稿では,結腸再建での手縫い吻合について解説する.なお,結腸の離断はリニアカッターを用いることを前提とする.

参考文献

1)落合武徳,松原久裕:胸部食道癌手術.消外 25:802-810,2002
2)土岐祐一郎,石川 治,栗田智之,他:縫合・吻合法の実際―食道切除後の再建術―食道回(結)腸吻合.外科治療 88:512-518(増刊),2003
3)石川 薫:有茎結腸再建.幕内博康(編);Knack & Pitfalls 食道外科の要点と盲点.文光堂,2003,pp202-205

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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