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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 3.胃

幽門側胃切除後の器械による胃-十二指腸吻合

著者: 八島玲1 大木進司1 竹之下誠一1

所属機関: 1福島県立医科大学器官制御外科学講座

ページ範囲:P.130 - P.133

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はじめに

 幽門側胃切除後の胃-十二指腸吻合,いわゆるBillroth-Ⅰ法(以下,B-Ⅰ)再建は1881年にBillrothがはじめて成功してから現在に至るまで種々の改良が加えられながら,現在でも幽門側胃切除後再建の過半数に行われている.近年では自動吻合器や自動縫合器の信頼性の向上や腹腔鏡補助による低侵襲手術の普及によってB-Ⅰ再建が器械吻合で行われるケースが増加してきた.

 本稿では,現在行われている主なB-Ⅰの器械吻合法について手技とその特徴を解説する.

参考文献

1)Oka M, Maeda Y, Ueno T, et al:A hemi-double stapling method to create the Billroth-Ⅰ anastomosis using a detachable device. J Am Coll Surg 181:366-368, 1995
2)Kanaya S, Gomi T, Momoi H, et al:Delta-shaped anastomosis in totally laparoscopic Billroth Ⅰ gastrectomy:new technique of intraabdominal gastrojejunostomy. J Am Coll Surg 195:284-287, 2002
3)藪崎 裕,梨本 篤,中川 悟:自動吻合器・縫合器による消化管再建の標準術式と応用―幽門側胃切除後の三角吻合法.臨外 60:1245-1251,2008
4)宇山一郎,櫻井洋一,小森義之,他:鏡視下胃切除術後の鏡視下消化管再建術―liner stapled end-to-end anastomosis(overlap)法.手術 60:199-204,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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