icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 3.胃

幽門側胃切除後の手縫いによる胃-空腸吻合

著者: 児島洋1 本田和男1 小林展章1

所属機関: 1愛媛大学大学院医学系研究科器官制御外科学

ページ範囲:P.134 - P.136

文献購入ページに移動
はじめに

 幽門側胃切除術後の再建法としてはBillroth Ⅰ法(以下,B-1法),Billroth Ⅱ法(以下,B-2法),Roux-en-Y法などが代表的であり,広く行われている.近年の腹腔鏡補助下幽門側胃切除術の普及や器械吻合の進歩に伴い,手縫い吻合を行う機会が減少してきている.

 縫合法は大別すると1層縫合と2層縫合があり,胃-空腸吻合術の場合,それぞれの施設や術者によって様々な吻合法が行われている1).Gambee法に代表される1層縫合は,初心者の場合には縫合間隔や縫い代が安定せずに技術的に困難を伴う.そのため,漿膜をしっかり合わせることによって物理的に強く簡便な縫合である2層縫合がより安全である(図1).

 本稿では,幽門側胃切除術後のB-2法と,Roux-en-Y法で行う胃-空腸吻合について述べる.

参考文献

1)荒井邦佳,井上 曉,梅北信孝,他:手縫いによる消化管吻合.手術 61:1459-1465,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?