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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 3.胃

幽門側胃切除後の器械による胃-空腸吻合

著者: 山口浩和1 上西紀夫1

所属機関: 1公立昭和病院外科

ページ範囲:P.137 - P.140

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はじめに

 幽門側胃切除後の再建にはBillroth Ⅰ法,Billroth Ⅱ法,Roux-en-Y法,空腸間置法などが行われている.再建の単純さ,簡便さからBillroth Ⅰ法が広く行われてきたが,縫合不全がほぼないことや,十二指腸液の逆流がなく残胃炎,食道炎がみられないことからRoux-en-Y法も増えてきている.空腸間置法は再建手技がやや煩雑であるが,食物の生理的流出経路を保ちつつ十二指腸液の胃への逆流を予防する.

 自動縫合器や吻合器による吻合の成績は安定しており,手縫いによる吻合に比べて術者間の差がないことから,幽門側胃切除後の再建でも広く使われるようになっている.また,腹腔鏡下胃切除の広がりも,吻合を器械で行うことが多くなったことの一因と思われる.

 胃-空腸吻合はRoux-en-Y法,空腸間置法で行われるが,本稿では縫合器を用いた側々吻合とcircular staplerを用いた吻合を解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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