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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 3.胃

胃切除再建における手縫いによる空腸-空腸端側吻合

著者: 持木彫人1 桑野博行1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学

ページ範囲:P.177 - P.179

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はじめに

 胃切徐再建における空腸-空腸端側吻合はRoux-en-Y法において必要とされる吻合手技である.以前は幽門側胃切除術後の再建法はBillroth Ⅰ法,Ⅱ法がほとんどであったが,近年は腹腔鏡下手術の普及に伴ってRoux-en-Y法が盛んに行われるようになってきている.また,胃全摘術でも一時期のパウチ志向からその見直し,特に消化管運動の回復遅延が示唆され1),簡便なRoux-en-Y法が再評価されつつあり,空腸-空腸端側吻合を行う機会も増えてきた.消化管の再建において器械吻合が増加しているなか,研修医や若手医師に行わせる手縫いの吻合は少なくなりつつある.空腸-空腸吻合は数少ない研修のための手縫いによる吻合と考える.

参考文献

1)Mochiki E, Kamiyama Y, Aihara R, et al:Postoperative functional evaluation of jejunal interposition with or without a pouch after a total gastrectomy for gastric cancer. Am J Surg 187:728-735, 2004
2)本橋英明:腸切開・縫合術.桑野博行(編);卒後5年でマスターする消化器標準手術.メディカルビュー,2006,pp126-131
3)才川義朗,北島政樹,大谷吉秀,他:縫合・吻合法の実際―消化管吻合法の種類と吻合部創傷治癒.外科治療 88:487-492(増刊号),2003
4)佐治重豊,佐野 純,鷹尾博司:縫合・吻合法の実際―小腸・小腸吻合,小腸・結腸吻合.外科治療 88:595-602(増刊号),2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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