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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 4.小腸

回腸瘻(人工肛門)造設術の縫合

著者: 衣笠哲史1 赤木由人1 白土一太郎1 吉田武史1 龍泰彦1 白水和雄1

所属機関: 1久留米大学医学部外科学講座

ページ範囲:P.213 - P.216

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はじめに

 人工肛門には,その形態から単孔式または双孔式人工肛門,用いた腸管から結腸または回腸人工肛門,さらにその使用期間から永久的または一時的人工肛門など,いくつかの分類がある.

 最近では,肛門にきわめて近い下部直腸癌に対して括約筋切除肛門温存術(intersphincteric resection:ISRやexternal sphincter resection:ESR)など新しい手術術式の開発や,炎症性腸疾患,特に潰瘍性大腸炎に対する大腸全摘術に際し,吻合部の安静を保つために,一時的回腸人工肛門造設術を施行する機会が多くなってきた.別名,カバーリングあるいはダイバーティングイレオストミー(covering ileostomy, diverting ileostomy)とも呼ばれる.吻合部の状態が問題ないことを確認した後(多くの場合,初回手術から3か月~6か月後)に閉鎖する.

 今回,本稿では回腸を用いた一時的双孔式人工肛門造設術の縫合について述べる.

参考文献

1)Erwin-Toth P, Barrett P:Stoma site marking:a primer. Ostomy Wound Manage 43:18-22, 24-25, 1997
2)磯本浩晴,赤木由人,村上直孝,他:外科治療 ストーマの造設,閉鎖術.消外 28:839-843,2005
3)赤木由人:専門家に学ぶ日常診療 人工肛門の合併症とその対策.第109回日本外科学会定期学術集会,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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