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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 7.膵・脾

膵管-空腸側々吻合(Frey手術)

著者: 平田公一1 信岡隆幸1 永山稔1 今村将史1 目黒誠1 秋月恵美1 山口洋志1 木村康利1

所属機関: 1札幌医科大学医学部第一外科

ページ範囲:P.340 - P.344

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はじめに

 慢性膵炎に対する手術は,その臨床経過において日常生活動作(ADL)の視点から除痛対策として外科治療が適切であると判断され,患者がそのことに納得して初めてclose upされる治療法である1)

 その施行に際しては,「可能な限りの疼痛の消失」,「慢性膵炎の再燃防止」,「膵機能の可及的温存」が目的として挙げられる.これら3要因を念頭に置き,評価できるとの予測ができての手術操作となることが良好なアウトカムとするための必須条件である1~3).同時に,術者としてあるいは助手として,吻合時における円滑な吻合操作内容を熟知していることが極めて重要である.

参考文献

1)平田公一,木村康利:慢性膵炎に対する膵手術.菅野健太郎,上西紀夫,井廻道夫(編);消化器疾患最新の治療2007-2008.南江堂,2007,pp391-396
2)Frey CF, Smith GJ:Description and rationale of a new operation for chronic pancreatitis. Pancreas 2:701-707, 1987
3)武田和憲:慢性膵炎 Freyの手術.消外 31:1107-1115,2008
4)天野穂高,高田忠敬:肝・胆・膵・脾の手術 慢性膵炎に対する手術 膵管空腸側々吻合術.消外 25:1168-1174,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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