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特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 8.内視鏡下手術における吻合
腹腔鏡下胃切除後のRoux-en-Y再建
著者: 福永哲1 比企直樹1 野原京子1 片山宏1 湊拓也1 明石義正1 大山繁和1 佐野武1 山口俊晴1
所属機関: 1癌研有明病院消化器外科
ページ範囲:P.376 - P.380
文献購入ページに移動腹腔鏡下幽門側胃切除後のRoux-en-Y再建は,通常は上腹部正中5~6cmの小切開から腫瘍の位置や口側断端距離を直視下に確認するため,切除に引き続いて直視下操作で行っている.一方,内視鏡的粘膜下層切開剝離術(ESD)後の追加郭清目的や,下部病変で腫瘍の局在や断端距離が問題にならない場合は,腹腔鏡下の操作で行っている.
吻合の手順は,まず残胃からY脚の吻合部までの長さが25~30cmになるよう空腸-空腸吻合を行い,その後Roux脚を結腸前経路で挙上する.残胃-空腸吻合は,残胃大彎に自動縫合器を使って順蠕動性に側々吻合する.ただし残胃が小さい症例では,残胃縫合線の大彎断端に自動吻合器でhemi-double stapling(HDS)になるように端側吻合する.
腹腔鏡補助下でも完全腹腔鏡下でも同じ器械を使って同じ方法で行っており,本稿ではその手技のコツと注意点を述べる.
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