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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 8.内視鏡下手術における吻合

腹腔鏡下小腸切除後再建

著者: 長谷川博俊1 石井良幸1 遠藤高志1 岡林剛史1 森谷弘乃介1 平田玲1 代永和秀1 北川雄光1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.385 - P.388

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はじめに

 腹腔鏡下小腸切除を完全に腹腔内で行い,再建まで腹腔内で行う方法もある.しかし,実際には手技も煩雑となるほか,小腸は小切開創から容易に腹腔外に露出することが可能なので,われわれも含めて多くの内視鏡外科医は腹腔外で切除・吻合を行っているのが現状である.

 腹腔外で切除・吻合を行うのであれば,開腹手術のそれと大差ないため,小腸-小腸吻合では,依然手縫い端々吻合を行う外科医も多いかもしれない.しかし,近年では自動縫合器を用いた機能的端々吻合(functional end-to-end anastomosis:FEEA)を好む外科医も増えてきている.本稿では,腹腔鏡下小腸切除後の再建で,われわれが行っている方法も含めたFEEA法の実際とコツについて解説する.

参考文献

1)長谷川博俊,西堀英樹,石井良幸,他:腸切除後の機能的端々吻合法.臨外 60:1263-1268,2005
Atlas of Colorectal Surgery. New York, Churchill Livingstone Inc, 1996, pp21-49

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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