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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 8.内視鏡下手術における吻合

腹腔鏡下結腸切除後再建

著者: 長山聡1 坂井義治1

所属機関: 1京都大学医学研究科消化管外科学

ページ範囲:P.389 - P.393

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はじめに

 腹腔鏡下結腸切除後の再建方法は,右側結腸切除の場合とS状結腸切除の場合とで大きく異なる.右側結腸切除の場合は体外で吻合を行うので,吻合操作自体は開腹術の場合と変わらない.

 当科では,口径差のある腸管の吻合が容易で,吻合口径が大きく,吻合に要する時間が短いなどの利点を考慮して,linear staplerを用いた機能的端々吻合(closed法)による再建を行っている.一方,S状結腸切除の場合は腹腔鏡下にcircular staplerを用いたdouble stapling technique(DST)にて吻合を行うので,腹腔鏡下での一連の操作が必要となる.なお,腹腔鏡下での横行結腸切除や下行結腸切除後の結腸-結腸再建も主に機能的端々吻合にて行っている.

参考文献

1)白土裕之,渡邉聡明,味村俊樹,他:機能的端々吻合術後に吻合部再発を来した結腸癌の2例.日消外会誌 40:1727-1732,2007
2)野村明成,川村純一郎,長山 聡,他:腹腔鏡下手術の適応と方法.消外 30:1363-1375,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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