文献詳細
特集 できる!縫合・吻合
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 8.内視鏡下手術における吻合
文献概要
はじめに
大腸癌に対する腹腔鏡下手術の適応は,徐々に早期癌から進行癌に拡大されてきている.しかし,大腸癌治療ガイドラインでは,直腸癌に関しては現在のところ記載がない.
当院の腹腔鏡下直腸癌手術の適応は,固有筋層浸潤までの臨床病期Ⅰ期で,前方切除では再建法は結腸-直腸端々吻合をdouble stapling technique(DST)または経肛門吻合で行ってきた.最近の内外の臨床結果から,直腸癌に対する本法の安全性と有用性が明らかになってきた1).
本稿では,われわれの経験に基づいた腹腔鏡下直腸癌手術の基本的な切除再建について述べる.
大腸癌に対する腹腔鏡下手術の適応は,徐々に早期癌から進行癌に拡大されてきている.しかし,大腸癌治療ガイドラインでは,直腸癌に関しては現在のところ記載がない.
当院の腹腔鏡下直腸癌手術の適応は,固有筋層浸潤までの臨床病期Ⅰ期で,前方切除では再建法は結腸-直腸端々吻合をdouble stapling technique(DST)または経肛門吻合で行ってきた.最近の内外の臨床結果から,直腸癌に対する本法の安全性と有用性が明らかになってきた1).
本稿では,われわれの経験に基づいた腹腔鏡下直腸癌手術の基本的な切除再建について述べる.
参考文献
1)Nakamura T, Kokuba Y, Mitomi H, et al:Comparison between the oncologic outcome of laparoscopic surgery and open surgery T1 and T2 retrosigmoid and rectal carcinoma:matched case control study. Hepatogastoloenterology, 54:1094-1097, 2007
2)Nakamura T, Kokuba Y, Mitomi H, et al:New technique of laparoscopic colectomy with the lap disk and a 5-mm flexible scope. Surg Endosc 20:1501-1503, 2006
掲載誌情報