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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 8.内視鏡下手術における吻合

腹腔鏡下直腸切除後再建

著者: 中村隆俊1 渡邊昌彦1

所属機関: 1北里大学医学部外科

ページ範囲:P.394 - P.397

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はじめに

 大腸癌に対する腹腔鏡下手術の適応は,徐々に早期癌から進行癌に拡大されてきている.しかし,大腸癌治療ガイドラインでは,直腸癌に関しては現在のところ記載がない.

 当院の腹腔鏡下直腸癌手術の適応は,固有筋層浸潤までの臨床病期Ⅰ期で,前方切除では再建法は結腸-直腸端々吻合をdouble stapling technique(DST)または経肛門吻合で行ってきた.最近の内外の臨床結果から,直腸癌に対する本法の安全性と有用性が明らかになってきた1)

 本稿では,われわれの経験に基づいた腹腔鏡下直腸癌手術の基本的な切除再建について述べる.

参考文献

1)Nakamura T, Kokuba Y, Mitomi H, et al:Comparison between the oncologic outcome of laparoscopic surgery and open surgery T1 and T2 retrosigmoid and rectal carcinoma:matched case control study. Hepatogastoloenterology, 54:1094-1097, 2007
2)Nakamura T, Kokuba Y, Mitomi H, et al:New technique of laparoscopic colectomy with the lap disk and a 5-mm flexible scope. Surg Endosc 20:1501-1503, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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