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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 できる!縫合・吻合 Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法 9.そのほか

回腸導管-尿管吻合,回腸導管-腹壁吻合

著者: 友近忍1 硲彰一1 岡正朗1

所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科消化器・腫瘍外科学

ページ範囲:P.419 - P.422

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はじめに

 回腸導管造設術は1950年にBricker1)が発表した,腸の蠕動運動を利用して尿を体外へ誘導する失禁型尿路変向術である.膀胱癌に対する膀胱全摘後や直腸癌などの骨盤内腫瘍に対して膀胱を含む外科的切除が行われた際によい適応となる.

 本稿では,回腸導管造設の際に必要となる回腸導管-尿管吻合法,および回腸導管-腹壁吻合法について解説する.

参考文献

1)Bricker EM:Bladder substitution after pelvic evisceration. Surg Clin North Am 30:1511-1521, 1950
2)Wallace D:Ureteric diversion using a conduit:a simplified technique. Br J Urol 38:522-527, 1966
3)Nesbit RM:Ureterosigmoid anastomosis by direct elliptical connection:a preliminary report. J Urol 61:728-734, 1949
4)長岡 明,富田善彦:吻合 尿管と腸管吻合.臨泌 63:77-85,2009
5)住吉義光:尿失禁型 回腸導管造設術.臨泌 63:167-172,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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