文献詳細
書評
小泉 潔(著)「カラーアトラス胸腔鏡下肺癌手術―イラストとDVDで学ぶ術式のポイント」 フリーアクセス
著者: 白日高歩12
所属機関: 1福岡大学 2福西会病院
ページ範囲:P.1568 - P.1568
文献概要
1980年代頃隆盛となった胸腔鏡手術は当初,自然気胸に対するブラ切除を対象に爆発的に広まったが,すぐに呼吸器外科医すべてが熱心に取り組む肺癌に応用されるに至り,いわゆるVATS Lobectomyとして日本全体に流布することとなった.大きな皮膚切開を行わずに出来る限り小さな傷(ポート孔ならびに操作用切開創)で肺癌手術を完遂出来る胸腔鏡下手術は,いわば今日の時代的要請であり,特に最近のように小型~微小肺癌が大部分を占める時代においては,さらに難しい区域切除の手術も胸腔鏡下に実施することが求められる状況である.本書は肺癌の発生部位別に葉切除,全摘,区域切除の各胸腔鏡手技を分かりやすく解説しており,これから胸腔鏡下に肺癌手術をやってみようとする若手胸部外科医にとっては必見の書と考えてよい.
掲載誌情報