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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻13号

2009年12月発行

文献概要

特集 内視鏡下手術―もう一歩のステップアップのために

腹腔鏡下虫垂切除術

著者: 渡井有1 加納宣康2

所属機関: 1亀田総合病院小児外科 2亀田総合病院一般外科

ページ範囲:P.1667 - P.1673

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要旨:腹腔鏡下虫垂切除術は,超音波凝固切開装置(USAD)などの器具の開発・普及に伴いもはや標準化された術式といえる.全身麻酔が可能なすべての症例が適応となるが,施行するにあたっては症例により,前処置・体位・ポートの設定位置と入れ替え・ピットフォール・偶発症・合併症を理解することでより安全な手術が可能となる.習熟すれば視野も良好で開腹手術に比べて手術時間が延長することもない.現在の腹腔鏡下虫垂切除術普及の最大の問題点は,不十分な保険診療点数によって普及が妨げられていることにある.

参考文献

1)Gurbuz AT, Peetz ME:The acute abdomen in the pregnant patient. Is there a role for laparoscopy? Surg Endoscopy 11:98-102, 1997
2)加納宣康,山田成寿:腹部救急疾患に対する腹腔鏡下手術の応用.手術 53:371-378,1999
3)藤本隆夫,世川 修,宮野 武:新生児外科にたいする腹腔鏡下手術の経験.日新生児会誌 31:625-628,1995
4)Benumof JL, Augustine SD, Gibbons JA:Halothane and isoflurance only slightly impair arterial oxygenation during one lung ventilation inpatients undergoing thoracotomy. Anesthesiology 67:910-915, 1987
5)Collins DC:A study of 50,000 specimens of the human vermiform appendix. Surg Gynecol Obst 101:437-445, 1955
6)曽我耕次,井川 理,飯塚亮二,他:小児に対する腹腔鏡下虫垂切除術に対する検討.日臨外会誌 68:14-17,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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