icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻2号

2009年02月発行

コーヒーブレイク

EBM,EBM,EBM

著者: 板野聡1

所属機関: 1寺田病院外科

ページ範囲:P.184 - P.184

文献概要

 EBMといえば“evidence based medicine”のことですが,日本大学医学部公衆衛生学教室のホームページによると,その哲学的起源は19世紀中期頃のパリやそれ以前に遡ることができ,医学の“art & science”の“science”の部分を担っているものと解説してありました.

 不勉強で古い頭の私は,最近のEBMの流行には確かにそうだと思う一方で,あまりにもEBMに振り回されることにはいささか閉口することもあります.以前にも書きましたが,あまりにこの“evidence”を優先するがゆえに,“evidence”がないことは正しくないことのように考える先生方が出現しているようで,そろそろ古い世代に分類されはじめた私には不満が募ることになります.先の“art & science”で言えば,“art”は一体どこへ行き,どう扱われているのかと言いたくなってしまうのです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら