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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻3号

2009年03月発行

文献概要

カラーグラフ エキスパート愛用の手術器具,手術材料・3

超音波凝固切開装置―SonoSurg X®

著者: 金谷誠一郎1 宇山一朗1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部上部消化管外科

ページ範囲:P.289 - P.293

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はじめに

 Amaral1)によって開発された超音波凝固切開装置は1992年にわが国へ導入されて以来急速に普及し,現在,腹腔鏡下手術に必要不可欠なデバイスとなっている.凝固・止血と切開が同時にできる一方,周囲組織への熱損傷が軽微であるのが特徴で,創傷治癒のパターンが通常のメスと大差ないとされている1)

 本稿では,筆者ら自身が改良に関与した愛用のデバイスである内視鏡下手術用新型ソノサージ(SonoSurg X®:オリンパス メディカル システムズ)の特徴と,腹腔鏡下胃癌根治術での使用の実際,そのコツを紹介する.

参考文献

1)Amaral JF:The experimental development of an ultrasonically activated scalpel for laparoscopic use. Surg Laparosc Endsc 4:92-99, 1994
2)宇山一朗,杉岡 篤,藤田順子,他:胃癌に対する腹腔鏡下リンパ節郭清における超音波凝固切開装置の応用.日鏡外会誌 4:374-378,1999
3)金平永二,大村健二,宮永太門,他:55.5kHz超音波凝固切開装置の安全性に関する基礎実験と腹腔鏡下胃手術への応用.日鏡外会誌 2:239-244,1997
4)石橋一慶,真田 裕:超音波凝固切開装置.手術 61:1097-1103,2007
5)金谷誠一郎,小原和弘,川田洋憲,他:腹腔鏡手術独自の腹腔動脈周囲リンパ節郭清術.消外 30:1683-1692,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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