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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻3号

2009年03月発行

文献概要

英語による外科カンファランス・2

Common problems with case presentations in English

著者: 小西文雄1

所属機関: 1自治医科大学附属さいたま医療センター外科 2自治医科大学消化器一般外科

ページ範囲:P.351 - P.355

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はじめに

 前回(第64巻2号)は,病歴や現症の取り方とそのプレゼンテーションの方法について詳しく説明した.原病歴や現症の内容は本来,英語であっても日本語であっても同様である.今回は,英語でプレゼンテーションを行う際の英語の使い方について,特に日本人が英語でプレゼンテーションの行う際に気をつけなければならない語学上の問題点について説明する.われわれの日常の症例検討カンファランスにおいては日本人を相手にしてプレゼンテーションを行うので,用いられる英語は(特に用語や省略後などにおいて)アメリカやイギリスにおいて用いられるものとは異なった使い方をせざるを得ないこともあるかと思われる.しかし,本稿では原則として米国におけるプレゼンテーションで用いられる言葉を標準として,日本人が陥りやすい英語の誤った使い方に焦点をおいて説明する.

 誤った英語の使い方を以下の3点にまとめて説明する.

 (1)Language usage(grammar)and pronunciation:文法上の誤り,発音の誤り

 (2)Phrases that are correct grammatically, but not commonly used by your target audience:文法上は正しいが,通常は使われない文章

 (3)Words and abbreviations that your target audience will not understand:日本では使われるが英語圏では通用しない省略語

参考文献

1)小西文雄,安達秀雄,Alan Lefor(編):外科研修チェックノート.羊土社,2008
2)Stedman's Medical Abbreviations, Acronyms & Symbols(Stedman's Abbreviations, Acronyms & Symbols). 4th ed. Lippincott Williams & Wilkins, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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