icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻4号

2009年04月発行

文献概要

臨床報告・1

広範囲腰部動静脈奇形に対して塞栓硬化療法が著効した1例

著者: 石賀充典1 森田一郎1 木下真一郎1 光野正人1

所属機関: 1川崎医科大学附属川崎病院外科

ページ範囲:P.527 - P.530

文献購入ページに移動
はじめに

 動静脈奇形とは,正常毛細血管床を介して動脈から静脈へ還流する経路の先天的な異常で,動脈から静脈への還流経路がnidusと称される蛇行した異常血管により交通し,動脈から静脈への還流速度が速く,動静脈シャントを形成する疾患である1)

 今回われわれは,広範囲な腰部動静脈奇形に対して塞栓硬化療法を施行し,良好な経過を得たので報告する.

参考文献

1)梶原康正:血管腫・血管奇形の診断と治療のストラテジー.先端医学社,2004,pp46-56
Mulliken JB, Young AE(eds);Vascular Birthmarks:Hemangiomas and Malformations. WB Saunders, Philadelphia, 1998, pp24-37
3)甲斐 豊,濱田潤一郎,森岡基浩,他:粒子塞栓物質による顔面動静脈奇形の治療 2症例報告.Neurological Surgery 29:187-191,2001
4)細矢貴亮,安達真人,佐藤奈美,他:動脈と静脈の塞栓術により治療に成功した下顎骨動静脈奇形の1例.臨放 37:503-506,1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?