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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻5号

2009年05月発行

文献概要

ひとやすみ・46

御用聞き

著者: 中川国利1

所属機関: 1仙台赤十字病院外科

ページ範囲:P.680 - P.680

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 主治医として行う診療の1つに病棟の回診がある.患者さんの状態が不良の場合には頻回に行われるが,状態が落ち着いている場合には1日1回程度行われるのが一般的である.また,術後の患者さんが多い急性期の外科病棟でも通常は朝に創処置が行われ,夕方には気になる患者さんを見回るだけのことが多い.

 私は研修時代に,「御用聞き」と称して頻回に回診することを教え込まれた.また,患者さんは教科書であり,病院にいる間はできるだけ患者さんに付き添い,医学書は自宅で開くように指導された.さらに,患者さんの状態の変化をこまめに把握するのが主治医の義務であり,看護師さんから指摘されてはじめて気づくことは恥であるとさえ教わった.医師になったばかりの頃に刷り込まれた習慣は30数年を経た現在も続いている.まさに「三つ子の魂,百まで」である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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