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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻5号

2009年05月発行

文献概要

臨床報告・1

乳癌手術後に腋窩seromaから悪性細胞が証明され,再発なく9年が経過した1例

著者: 木村正美1 久米修一1 兼田博1 西村卓祐1 佐藤敏美2 堤悦朗3

所属機関: 1健康保険人吉総合病院外科 2熊本赤十字病院病理 3堤病院

ページ範囲:P.715 - P.718

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はじめに

 乳癌術後に腋窩や手術創下にseromaを認めることは稀ではなく,ときとして完治に難渋することもある1~3).以前は穿刺排液を行うことが多かったが,最近では手術の縮小化に伴い,そのような機会も減少している4)

 今回,乳癌手術後に創部に貯留液を認め,細胞診によって悪性細胞を証明した症例の長期経過について報告する.

参考文献

1)児玉 宏:胸筋温存乳癌根治手術.金芳堂,1988,pp62-64
2)今里光伸,中野芳明,加納寿之,他:乳癌術後長期リンパ液貯留に対しOK-432注入を行った4例.乳癌の臨 22:503-505,2007
を用いた乳癌手術における腋窩郭清後のリンパ漏に関する検討.日臨外会誌 69:749-7-752,2008
4)馬場紀行:乳房温存手術の実際.小山博記,霞富士夫(監修);乳癌の最新医療.先端医療技術研究所,2003,pp249-254
5)柳沢 哲,菰池佳史,元村和由,他:乳癌局所再発予知因子としての洗浄細胞診の意義.日外会誌 104:701,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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