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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻5号

2009年05月発行

臨床報告・1

在宅静脈栄養法(HPN)に間欠的完全静脈栄養法(TPN)を導入した短腸症候群の1例

著者: 甲谷孝史1

所属機関: 1宇和島市立吉田病院外科

ページ範囲:P.719 - P.723

文献概要

はじめに

 残存小腸の短い短腸症候群は長期の完全静脈栄養法(total parenteral nutrition:以下,TPN)の適応となる症例が多い1).しかし,その輸液内容の決定や間欠的TPN(以下,本法)の導入に関する詳細な報告は少ない2~5)

 在宅静脈栄養法(home parenteral nutrition:以下,HPN)においてquality of life(QOL)の向上を目的に本法を施行した.本稿では,その具体的な導入方法に関して報告する.

参考文献

1)和佐勝史:短腸症候群.輸液栄ジャーナル 23:251-255,2001
2)曽我幸弘,須賀弘泰,阿部 勝,他:在宅静脈栄養(Home Parenteral Nutrition:HPN)が著効している重度短腸症候群(Short Bowel Syndrome:SBS)の1例.東京女医大誌 72:230-237,2002
3)佐野 渉,知久 毅,岡本佳昭,他:間欠的TPNを導入した短腸症候群の1例.日消外会誌 39:498-502,2006
4)井上善文,井上真紀,木村聡宏,他:HPNの栄養治療効果およびQOL改善効果を再認識した短腸症候群の1例.癌と化療 28:52-55,2001
5)遠藤昌夫:TPN投与法における工夫―Cyclic TPN.医学のあゆみ 183:630-634,1997
6)Benjamin DR:Hepatobiliary dysfunction in infants and children associated with long-term total parenteral nutrition. A clinico-pathologic study. Am J Clin Pathol 76:276-283, 1980
7)岡田憲三,嵩原裕夫,岡田 哲,他:Cyclic TPNによる幼若ラットの肝代謝に及ぼす影響.外科と代謝・栄 25:482-488,1991
8)Barr LH, Dunn GD, Brennan MF:Essential fatty acid deficiency during total parenteral nutrition. Ann surg 193:304-311, 1981
9)Maini B, Blackburn GL, Bistrian BR, et al:Cyclic hyperalimentation:an optimal technique for preservation of visceral protein. J Surg Res 20:515-525, 1976

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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