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臨床報告・1
横隔膜直下再発肝細胞癌に対し人工気胸・人工気腹併用リピオドール塞栓CTガイド下ラジオ波焼灼術が有効であった1例
著者: 山岡延樹1 宮川公治1 矢田善弘1 相良幸彦1
所属機関: 1西陣健康会堀川病院外科
ページ範囲:P.855 - P.860
文献購入ページに移動経皮的ラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablationtherapy:以下,RFA)は,肝細胞癌(hepatocellular carcinoma:以下,HCC)に対する低侵襲な局所治療法として急速に広まった.超音波ガイド下に経皮的穿刺を行う方法が最も汎用されているが,超音波の死角となりやすい横隔膜下病変に対しては明瞭な画像を捉えるための工夫として人工胸水を併用する方法が開発され,普及している1,2).
今回,横隔膜直下肝S8に発生したHCCに対し,人工胸水併用超音波ガイド下にRFAを行ったが4か月後のCTで局所再発を認めたため,十分な焼灼と合併症の回避を目的として,リピオドール塞栓後CTガイド下に多数回のRFAを人工気胸・人工気腹(腹腔鏡)を併用して行った症例を経験したので報告する.
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