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文献詳細

雑誌文献

臨床外科64巻7号

2009年07月発行

臨床報告・2

Klippel-Trenaunay症候群に対して外側辺縁静脈の結紮切除術を行った1例

著者: 藤村博信1 黒瀬公啓1

所属機関: 1市立豊中病院心臓血管外科

ページ範囲:P.1003 - P.1005

文献概要

はじめに

 Klippel-Trenaunay症候群は(1)体幹や四肢の先天性皮膚血管腫(母斑:nevus),(2)静脈瘤(varicose veins),(3)下肢長や周径の左右差の3つの症状を伴う先天性静脈奇形である1).稀な疾患であり,ときにほかの疾患を合併することが少なくなく,治療に難渋することもある.

 今回,われわれはKlippel-Trenaunay症候群による患肢の静脈うっ滞症状に対して,うっ滞の原因となっている外側辺縁静脈を結紮し,不全交通枝とともに部分切除することによって良好な経過を得た1例を経験したので報告する.

参考文献

1)太田 敬,平井正文,應儀成二,他:Klippel-Trenaunay症候群―本邦における静脈疾患に関するSurvey V.静脈学 13:241-246,2002
2)Klippel M, Trenaunay P:Du noevus variquerx osteo-hypertrophique. Arch Gen Med 185:641-672, 1900
3)折井正博,新見正則,松本秀年,他:Klippel-Trenaunay症候群に対する外科的治療の適応と意義.静脈学 3:131-140,1992
4)波多野 稔,新見正則,白杉 望,他:当院におけるKlippel-Trenaunay症候群の治療経験.静脈学 16:95-100,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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