文献詳細
臨床報告・2
Klippel-Trenaunay症候群に対して外側辺縁静脈の結紮切除術を行った1例
著者: 藤村博信1 黒瀬公啓1
所属機関: 1市立豊中病院心臓血管外科
ページ範囲:P.1003 - P.1005
文献概要
Klippel-Trenaunay症候群は(1)体幹や四肢の先天性皮膚血管腫(母斑:nevus),(2)静脈瘤(varicose veins),(3)下肢長や周径の左右差の3つの症状を伴う先天性静脈奇形である1).稀な疾患であり,ときにほかの疾患を合併することが少なくなく,治療に難渋することもある.
今回,われわれはKlippel-Trenaunay症候群による患肢の静脈うっ滞症状に対して,うっ滞の原因となっている外側辺縁静脈を結紮し,不全交通枝とともに部分切除することによって良好な経過を得た1例を経験したので報告する.
参考文献
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