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文献概要
1200字通信・2
「おくりびと」
著者: 板野聡1
所属機関: 1寺田病院外科
ページ範囲:P.1006 - P.1006
文献購入ページに移動 先日,医師と患者という関係ではありましたが,十数年のおつき合いが続いた方がお亡くなりになりました.当初は胃潰瘍の治療で通院されていたのですが,昨年の1月に偶然に肺癌が発見されました.ご本人は胸に関してはまったくの無症状であり,また,医師の目から見ても症状はなく,驚かされることになりました.
何年か前のフィルムを出してみましたが,そこには異常は認められず,その後に発生し,かなりのスピードで成長したものと想像されました.しかし,ご本人は「いたって健康ですよ」と達観した風で,そうしたX線写真にも頓着なく,「このままで結構です」と言い残して帰られました.
何年か前のフィルムを出してみましたが,そこには異常は認められず,その後に発生し,かなりのスピードで成長したものと想像されました.しかし,ご本人は「いたって健康ですよ」と達観した風で,そうしたX線写真にも頓着なく,「このままで結構です」と言い残して帰られました.
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